私達はある意味で

誰もが ”はだかのおうさま”です。

自分のことは、自分が一番見えていないからです。

自分が知っている自分とは

顕在できる意識の自分ですから、顕在意識の比率である約3%と一致します。

つまり約97%の自分が見えていないのです。

これが誰もが

「自分のことが分からない」という所以です。

 

私達は

自分に関するほんの3%の情報を

あたかも全情報のように信じこみ

「私は●●だ」と断定形で表現する癖があります。

長年その表現を繰り返すうちに

「私は●●以外の何ものにも、なり得ない」という思い

自分が変化・成長することを諦め

無欲と謙虚を装い

「今のままいい」と思おうとします。

 

一方で自分を諦めてない人は

「今幸せ、今に感謝している」と感じます。

今、幸せで感謝に満ちた人は、知らず知らずのうちに

結果的に、人として成長を続けます。

この場合の成長とは

社会的な成功などではなく

比較するのは、いつでも過去の自分です。

昨日の自分、さっきまでの自分です。

 

生物学的な観点からも

生き物は成長するのが自然なのです。

私達は生き物ですから、成長を否定することは

自然に反することなのです。

 

ですが

はだかのおうさまにでてくる人々のように

私達は嘘をつくのに慣れています。

誰もが「おうさまは裸だ」と見えているのに

誰もが「愚か者」と思われたくと思い

誰もが「素敵な服ですね」と言う。

 

同様に

誰もが「自分は素晴らしい」知っているのに

誰もが「変われない、駄目だ」と思い

誰もが「変わる必要はない、変わるのは難しい」と言う。

世界中でなかなか自己否定が止まらない。

 

飢餓が終わっても、自殺がある世界。

病気や薬に頼るのも当然だし

仕事をすれば疲れるのは当然だと思う世界。

朝の満員電車で、鼻歌を歌うような表情の人が少ない世界。

仕事から自宅に戻る時にスキップしてたら、頭の変な人だと思う世界。

 

そんなはだかの王様の世界から

私達はいつだって目覚めることができる。

今、この瞬間に。

私達の住むこの世界が、

本当は、どれほど美しいか、想いだしてほしい。

 

愛と調和に満ちた人々と

溢れる感謝の想いでこの世界を見れば

雨の音も

晴れた日の風の匂いも

羽ばたき過ぎて羽の傷ついた蝶も

どこにでもいる雀の鳴き声も

ただのアスファルトの道も

全てが輝いて見えることを。

 

いつも

今この瞬間

生きていることに

喜びと哀しみを

同時に感じられるこの複雑な感情を

もっていることに感謝しています。

ありがとうございます。